卒園アルバムの制作が始まると、代表者やアルバム係の中で、さまざまな意見の違いや問題が出てくることがあります。
「ページ構成について意見が分かれてしまった」
「担当者によってページの雰囲気がバラバラになってしまった」
「双子の写真を間違えて選んでしまわないか心配」
「注文冊数が変わって、金額の調整が必要になった」
「卒園後に連絡が取れない人が出てしまった」
このように、卒園アルバムは「写真を選んでレイアウトするだけ」ではなく、制作を進める中でさまざまな確認や調整が必要になります。
特にアルバム係の代表者は、みんなの意見を聞きながら、制作を前に進めなければなりません。
「みんなの意見をまとめるのが大変……」
「できるだけ全員が納得できるアルバムにしたい」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで大切なのが、「制作を始めてから考える」のではなく、申し込み前や制作開始前に、確認をすることです。
この記事では、卒園アルバム制作で起こりやすい5つの困りごとを例に、事前に確認しておきたいポイントや、意見が割れたときのまとめ方をご紹介します。
卒園アルバムで意見がまとまらないときのポイント
卒園アルバムは、複数の保護者や先生が関わって制作するため、意見が分かれることは珍しくありません。
代表者がすべてを一人で判断するのではなく、次のような進め方を意識すると、制作中のトラブルを防ぎやすくなります。
- 申し込み前に希望を確認する
- 制作開始前にルールを決める
- 意見が分かれた場合は、それぞれの理由を聞く
- できること・できないことを整理する
- 優先順位を決める
- 全員が納得しやすい折衷案を考える
- 卒園後ではなく、在園中に必要な情報を確認する
ここからは、実際にあった困りごとを5つのケースに分けてご紹介します。
【事例1】ページ構成でもめてしまった
実際にあった困りごと
アルバムを申し込んで制作を始めたところ、係の中でページ構成について意見が分かれてしまいました。
特に問題になったのが、クラスごとのページ数です。
「0歳クラスから入園している園児が少ないのに、園児数が多い3歳・4歳クラスと同じくらいページを割くのは不平等ではないか?」
という意見が出ました。
一方で、
「長く園生活を送ってきたことも含めて、各学年の思い出をしっかり残したい」
という考え方もあります。
どちらも間違いとは言えないため、係の中で意見をまとめるのが難しくなってしまいます。
申し込み前にページ構成を確認しておく
このような問題を防ぐためにおすすめなのが、アルバムを申し込む前にページ構成について話し合っておくことです。
例えば、
- クラスごとに同じページ数にする
- 園児数に応じてページ数を変える
- 行事ごとにページを分ける
- 年齢によってページの構成を変える
など、さまざまな考え方があります。
「申し込んでから考えよう」とすると、制作開始後に意見が割れた際、ページ数の増減があると料金に影響してしまいます。
そのため、申し込み前に「どんなアルバムにしたいか」を係の中である程度決めておくことが大切です。
意見が割れたときは「折衷案」を考える
「クラスごとに平等にしたい」という意見と、「園児数に合わせたい」という意見が出た場合に考えられる対応としては下記のとおりです。
例えば、
- クラスページは同じページ数にして、途中入園の園児さんたちはそのクラスで写真を多めに掲載する
- クラスページは同じページ数にして、園児数が多いクラスは1ページあたりの写真枚数を増やす
- 各クラスに最低限のページ数を確保し、園児数が多いクラスには追加ページを設ける
「平等にする=すべてのクラスをまったく同じページ数にする」だけではありません。
大切なのは、それぞれのクラスの思い出をどのように残すかを、係の中で納得できる形にしておくことです。
【事例2】ページごとに担当者を決めたら、アルバムの雰囲気がバラバラになってしまった
実際にあった困りごと
アルバム係の負担を減らすために、
「このページはAさん」
「このページはBさん」
というように、ページごとに担当者を決めて制作することがあります。
ところが、完成したページを並べてみると、
Aさんのページは、イラストやスタンプがたくさん入ったポップなデザイン。
Bさんのページは、写真をきれいに整列させたシンプルなデザイン。
Cさんのページは、写真の背景を使った大人っぽいデザイン。
というように、ページごとにテイストや雰囲気が大きく違ってしまうことがあります。
それぞれのページ単体では素敵でも、アルバム全体で見ると統一感がなくなってしまうことがあります。
制作前に「アルバムのイメージ」を決めておく
このような問題を防ぐには、制作を始める前に、係の中でアルバム全体のイメージを共有しておくことがおすすめです。
例えば、
- シンプルなデザインにする
- ポップでにぎやかな雰囲気にする
- 写真を大きく見せる
- イラストやスタンプを多めに使う
- 写真枠はさまざまな形を使う
- 写真枠は四角形を中心にする
- レイアウトは整列させる
- 少しランダムに配置する
- 使用する素材のテイストをそろえる
など、あらかじめ方向性を決めておきます。
表記や文字のルールも決めておく
ページごとに担当者が変わる場合は、デザインだけでなく、表記や文字のルールも決めておくと、より統一感が出ます。
例えば、
- クラス名は「●●組」か「●●ぐみ」か
- タイトルの位置をどうするか
- 文字色をどうするか
- フォントの種類をどうするか
- 背景デザインをどうするか
などです。
卒園アルバム工房には、背景デザインなどもさまざまな種類が用意されています。
「背景はこのシリーズで統一しよう」など、最初にルールを決めてしまうのも一つの方法です。


すべてを細かく決める必要はありません。
アルバム全体で共通にしたい部分だけでも決めておくことで、担当者が変わっても統一感のある仕上がりにしやすくなります。
【事例3】双子の顔の見分けがつかない
実際にあった困りごと
クラス内に双子の園児がいて、アルバム係のメンバーだけでは写真を見ても見分けがつかない。
「間違った写真を選んでしまったらどうしよう」
という心配がありました。
卒園アルバムでは、一人ひとりの写真をできるだけ公平に掲載したいと思うほど、こうした問題は気になります。
「登場回数カウント機能」を活用する
卒園アルバム工房には、ページ内で園児さんの登場回数を確認できる「登場回数カウント機能」があります。

写真選びやレイアウトの際に活用することで、園児さんの掲載状況を確認しながら制作を進めることができます。
※登場回数カウント機能はPCのみ利用可能
ただし、双子など見分けが難しいケースでは、機能だけに任せるのではなく、保護者にも確認してもらうことが安心です。
「完成してから確認」ではなく、早めに協力をお願いする
例えば、制作を始めるときや、ある程度レイアウトが完成した段階で、双子の保護者に、
「写真の確認にご協力いただけますか?」
と事前にお願いしておく方法があります。
卒園アルバム工房では、制作したページをPDF・JPGで出力することができます。
そのため、レイアウトができた段階で確認をお願いするなど、間違いが起きる前にチェックする仕組みを作っておくと安心です。
アルバム係だけですべてを判断するのではなく、確認が必要な部分については、早めに保護者へ協力をお願いすることも大切です。
顔だけではありません。氏名の確認も事前に
卒園アルバムでは、写真だけでなく氏名の間違いにも注意が必要です。
特に、職員紹介や園児紹介などのページでは、氏名の漢字や表記が正しいか、保護者や先生方に事前にチェックしてもらうと安心です。
写真と氏名をセットで確認する機会を作っておくと、完成後の修正を減らすことにもつながります。


【事例4】注文冊数が変わって、金額も変わってしまった
実際にあった困りごと
集金するタイミングで改めて購入冊数を確認したところ、
「みんな1冊は購入すると思っていたけれど、購入しない人がいた」
「1冊ではなく、2冊欲しい人がいた」
「先生もアルバムを購入したいと言っている」
など、当初想定していた注文冊数と実際の冊数が変わってしまいました。
その結果、最初に考えていた見積もりから金額が変更になり、改めて金額を確認する必要が出てきました。
注文冊数によって、1冊あたりの価格も変わる
卒園アルバムは、注文する冊数やページ数によって価格が変動します。
冊数が増えると1冊あたりの単価が安くなり、反対に冊数が減ると1冊あたりの単価が高くなる仕組みです。
そのため、
「だいたいこのくらいの冊数になるだろう」
と予想して見積もりを進めるのではなく、できるだけ早い段階で実際の購入希望を確認しておくことが大切です。
事前に「誰が何冊購入するか」を確認しておく
例えば、次のような項目を事前に確認しておくと安心です。
- 購入する・しない
- 1人何冊購入するか
- 先生も購入するか
特に、「園児1人につき1冊」と最初から決めつけないこともポイントです。
「祖父母用にもう1冊欲しい」という方がいる一方で、「今回は購入しない」という方がいることもあります。
また、年長の途中で新しく園児が入園するケースもあります。
その場合も、「新しく入園した園児の分は必ず購入する」とは限りません。
前の園ですでに卒園アルバムを購入する予定があるため、今回は不要という場合もあります。
このように、家庭によって希望が異なることもあるため、実際に購入するかどうかを一人ひとり確認しておくことがおすすめです。
「たぶん1冊ずつ」と考えて進めるのではなく、集金を始める前に購入希望を確認しておくことで、後からの金額変更や集金のやり直しを防ぎやすくなります。
「誰が、何冊購入するのか」を早めに確認しておくことが、スムーズなアルバム制作につながります。
【事例5】卒園後に連絡が取れなくなってしまった
実際にあった困りごと
アルバムが完成し、卒園後に送付先を確認しようとしたところ、
「連絡が取れない保護者がいる」
という問題が起きてしまいました。
卒園してしまうと、園を通して連絡を取ることが難しくなるケースもあります。
「住所を確認したいだけなのに、連絡がつかない……」
という状況になってしまうと、アルバム係の負担も大きくなります。
卒園前に確認できることはまとめて確認する
このようなトラブルを防ぐためには、園児・保護者と顔を合わせることができる在園中に、必要な情報を確認しておくことが重要です。
例えば、
- アルバムの送付先
- 氏名の表記
- 住所などの必要情報
- プロフィールページの内容
- 文集・メッセージなどの提出物
など、後から確認が必要になりそうなものを整理しておきます。
また、アルバム代金の集金などについても、卒園後に振込み予定の場合でも、在園中の早い段階で方法や期限を決めておくと、卒園間際の負担を減らせます。
「あとで確認すればいい」と後回しにせず、確認できるタイミングでまとめて確認することがポイントです。
卒園アルバムの代表者が制作前に確認しておきたいこと
ここまでの事例からも分かるように、卒園アルバム制作では「作り始めてから問題に気づく」ことが少なくありません。
そこで、代表者の方は制作開始前に次の項目を確認しておくと安心です。
① ページ構成
- 全体で何ページにするか
- クラスごとのページ数をどうするか
- 行事ページをどのくらい作るか
- 個人ページを作るか
- 写真の少ない園児への対応をどうするか
② デザイン・レイアウト
- アルバム全体をどんな雰囲気にするか
- ページごとの担当者を決めるか
- 写真枠の形をどうするか
- レイアウトを整列・ランダムのどちらにするか
- 背景デザインを統一するか
- タイトルやクラス名の表記ルール
- フォントや文字色のルール
③ 制作体制・環境
- 制作担当者をどう分担するか
- パソコンを持っている人がいるか
- 写真の取りまとめを誰が行うか
- 制作スケジュールをどうするか
④ 写真について
- 誰が写真を選ぶのか
- 写真選びの基準をどうするか
- 園児ごとの掲載枚数を確認するか
- 双子など、確認が必要な園児がいるか
⑤ 注文・集金について
- 誰が購入するのか
- 1人何冊購入するのか
- 先生も購入するのか
- 集金方法・期限
- 冊数が変更になった場合の確認方法
⑥ 情報・連絡について
- 氏名の表記
- アルバムの送付先
- アルバムの配布日/場所
- 必要な住所情報
- プロフィール情報
- 文集・メッセージなどの提出物
- 卒園後の連絡先


どうしても意見がまとまらない・時間がないときは「制作方法」を見直す方法も
話し合いや折衷案によって解決できるケースもありますが、どうしても意見がまとまらない・係の誰もが時間に余裕がないときは、無理に係で制作するのではなく、一部のページだけ制作を依頼する/全ページ作成を依頼するという考え方もあります。
卒園アルバム工房では、写真集めは先生・保護者の方にご担当いただき、レイアウトは卒園アルバム工房が担当する「おまかせコース(有料)」をご用意しています。
おまかせコースは、すべてのページを任せるだけでなく、一部のページをおまかせするという使い方もできます。
例えば、
「クラスページは自分たちで作りたいけれど、行事ページのレイアウトはお願いしたい」
「ページ構成について意見がまとまらないページだけ、プロに任せたい」
というように、ページによって制作方法を分けることもできます。
「全部自分たちで作る」か「全部業者に任せる」かの二択ではありません。
それぞれが担当したい部分を残しながら、負担の大きい部分だけをプロに任せることで、制作の負担を減らしながら、意見をまとめやすくなる場合があります。

まとめ|「先に確認」が卒園アルバムのトラブルを防ぐ
卒園アルバム制作では、実際に作り始めてから意見の違いや確認不足に気づくことがあります。
特に代表者の方は、
- 「制作を始める前に確認する」
- 「卒園する前に確認する」
この2つを意識してみてください。
ページ構成やデザイン、写真の選び方、注文冊数、掲載する情報などを事前に話し合っておくことで、制作中のトラブルを減らしやすくなります。
また、意見が分かれたときには、どちらか一方を選ぶのではなく、それぞれの希望や理由を確認し、折衷案を考えることも大切です。
そして、どうしても意見がまとまらない場合は、制作方法そのものを見直してみるのも一つの方法です。
すべてを自分たちで制作するのではなく、負担の大きいページだけプロに任せるなど、役割を分けることで解決できる場合もあります。
卒園アルバムは、子どもたちの大切な思い出を形に残すものです。
アルバム係の皆さんが無理をしすぎず、お互いの意見を尊重しながら、納得できるアルバムを作れる方法を探してみてください。
この記事が、卒園アルバムの制作を担当する皆さんのお役に立てば幸いです。


