先日「保育園、幼稚園の写真撮影・写真販売で大切なこと」という文章を書きました。今回は「卒園アルバム事業」についてです。
卒園アルバム事業の転機は2017年
卒園アルバム事業は、ふぉとすてっぷで写真を撮影・販売している幼稚園・保育園を対象に、2012年に開始しました。デザイナーがアルバム制作に必要なデザインテンプレートやイラストを制作し、お客さまからテンプレートとイラスト、写真の配置の指示をいただいて、デザイナーが全ページのデザインを作成したのでした。
そのような作り方でしたので、制作コストも高くなりますし、まだまだ「依頼があれば対応する」という域を出ていない事業でした。
転機は2017年。卒園アルバム制作ツール開発に取り組み、卒園アルバム工房オフィシャルサイトを立ち上げました。2017年9月に制作ツール「卒園アルバム工房」をリリースし、銀塩プリントによるフォトブックタイプから、印刷タイプの本格的な仕様に変更。広く全国のお客さまを対象に、卒園アルバム事業を展開することになりました。
心が通うサポート業務と丁寧な仕事
2020年には、早くも2代目の制作ツール開発に着手。WEBブラウザの進化と共に、お客さまのPCにインストールするツールより、WEBブラウザ上で操作できるツールが主流になってきたからです。
初代のツール開発の時もそうでしたが、リリースしてお客さまに使っていただくと、想定できなかった操作時のバグ(不具合)が発見されたりします。お客さまからのご連絡にドキドキしながら、担当スタッフはご不便をおかけしているお客さまに対して、必死に誠実に対応しました。
リリース当初は、どうしてもツールの不具合に対するサポートが多く、サポート業務は心身の消耗が激しいものになります。何とか入稿にこぎ着けたお客さまも、弊社がチェックし、修正や写真レタッチ後の完成入稿データを確認するまでは不安があったと思います。
心配されているお客さまには修正後のデータを確認してもらいますが、お客さまからのご返信の中に次のような文面を見つけると「丁寧な仕事をしているな」と嬉しくなりました。
いつもお世話になっております。レタッチ後の画像拝見しました。すごくきれいで感動しました。心配事も杞憂でしたね。大変失礼いたしました。真摯に対応していただき感謝しかありません。アルバムが届くのが待ち遠しいです。
修正していただいたもの、確認しました。綺麗に直してくださり、ありがとうございます✨
ご連絡ありがとうございました!完全に見落としをしていました。修正希望を貼付しますので、ご対応いただけると幸いです。
量を追うべきか、質を追うべきか
今後の卒園アルバム事業の展開を見通した時、「量を追うべきか、質を追うべきか」という選択を迫られます。ここまで書いてきた内容から「質を追うべき」に落ち着きそうな気配ですが、私は「量を追うべき」という決意でおります。それは社員が成長し会社が成長すれば、質を維持しつつ量を拡大することが可能だという確信があるからです。
今の日本政府は「生産性の向上」を掲げていますから「生産性の低い中小企業は潰れて構わない」と思っているかもしれません。それは悔しいですね。
幸い、ふぉとすてっぷのスタッフは、みんな仲が良いし、協力して課題を乗り越えようとする関係が築けていますから、もっともっとたくさんのお客さまに素晴らしいアルバムを届けて、しっかり稼いで、社員もパートスタッフも皆で幸せになりたい。
卒園アルバムに使用する新しいイラストはコツコツと制作していますし、今年の秋までには、さらに制作ツールの機能が増える予定です。そして「卒園アルバム工房」の認知度を上げるために、例年より広告予算も多く取りました。
写真業務と同様、お客さまとの心の通う仕事を大事にしながら、卒園アルバム業界で先行している先輩企業に追いつけるよう、ふぉとすてっぷらしく走り続けて参ります。
「卒園アルバム工房」で卒園アルバムを作って良かったと思われたお客さまには、次の学年に是非引き継いでいただきたいですし、新しいお客さまにもご紹介いただけましたら幸いです。何卒、よろしくお願いいたします。