皆さま、おはようございます。インターネット写真販売のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。
私は川崎フロンターレが大好きでよく応援に行きます。私自身、下手くそながら高校までサッカー部に所属していて楽しさもわかっていますが、今のフロンターレのパスサッカーはとてもステキです。フロンターレ特有の「フリーの定義」というものがあって、「ディフェンスを背負っている味方の選手がいてもパスの出し手と受け手がフリーだと思えばフリーになる」という考え方。「今、この瞬間はボクがパスの出し手でキミが受け手だけど、パスを出したらすぐにボクは動いて受け手の一人になるからね」という信頼関係がなければ成り立ちません。パスを受けた選手は、次にパスをもらおうと顔を出してくれる選手がいると信じられるから、厳しいマークがついていてもパスを受けられるのです。
どうですか?。サッカーをしていない方でもちょっとカッコいいと思いませんか?。川崎フロンターレのパスサッカーのことを書いたのは、今日は「相手を信頼する」ということを書きたいと考えて出社したものの、いきなり「信頼」などと書き始めるのが恥ずかしかったからです。
最近、お客さまや保育園、幼稚園の先生方に連絡する内容でスタッフとよく話すのですが、結論はいつも「曖昧にしないでハッキリさせなさい」というところに落ち着きます。「こちらの意思をきちんと伝え、相手の考えをきちんと聞く」ただそれだけのことなのですが、これがなかなか難しい。「わかってくれているだろう」とこちらが相手の理解度を想像し、その状態で時間が経過するわけです。これでは問題が起きても起きなくても「たまたまそうなった」に過ぎません。「こちらの意思をきちんと伝え、相手の考えをきちんと聞く」ためには、相手をしっかり信頼する勇気が必要なのでしょう。
私は若い頃から「馬鹿正直はダメだ!」と上司から非難されていました。今、やっと社長という立場になって、自分の理想のスタンスで仕事ができる環境になりましたが、まずは「馬鹿正直」と言われようが人を信じてみる。もちろんダメなこともありますし、いろいろ経験も積んで「きれいごと」を言うつもりもありませんが、「まず疑う」のではなく「まず信じる」。だからはっきりモノを言い、相手の考えを理解することに日々努力しているつもりです。スタッフは「嶋さんはせっかちでゆっくり話を聞いてくれない」と思っているでしょうが(笑)、ボクのスピード感に合わせて話すように頑張ってくださいませ。
「信頼」というキーワードからもう一つ、時事問題です。今日から「共謀罪」法が施行されます。一般人は対象にならないという政府の説明ですが、一般人か一般人でないかは一般人を調べてみないとわからないから、当然監視の対象になります。監視の対象にならないというのは明らかな嘘です。私もこのブログで政府の批判をしていると監視対象になってしまうかもしれませんね。怖いのは、密告者などお国に取り付く輩が出てきて、お互いがお互いを信じられなくなる「密告社会」「監視社会」に向かっていくのではないかということ。とても心配しています。
でも「共謀罪」法を許したのは私たちですし、自民党に多数議席を与えたのも私たちです。人のせいにしてはいけないと思います。仕事でもそうですが、失敗したら失敗から学んでやり直せばいい。失敗から学べるかどうかは「自分の責任」を感じているか「人のせい」にしているかで決まります。