社長ブログ

ラグビーの組織論をきっかけにこの週末に考えたこと

皆さま、おはようございます。インターネット写真販売のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。

この週末は、17日(土)が雨でしたが18日(日)は回復してくれたので、園との連絡やカメラマンの変更で多少バタバタしましたが、無事に撮影を終えることができました。カメラマンの皆さま、お疲れ様でした。

私は会社で連絡を受けたりしながら、仕事上、もっと改善していかなければならない点など、いろいろ考えたりしていました。仕事をしていれば何らかの問題が発生しますが、忙しいとついついそのまま流れてしまうこともあります。でももう少し業務内容を改善すれば、同じ問題が発生しないようにできるかもしれない、そのようにいつも考えて手を打っていくことをサボってはいけないのでしょう。

話が飛ぶようですが、この週末にインターネットのVIDEO NEWSという番組を見ていました。神保哲生(しんぼうてつお)さんというジャーナリストと宮台真司(みやだいしんじ)さんという社会学者のトーク番組の中で、中心話題は野党連携のことでしたが、今日紹介するのは番組の後半に触れていたラグビーの話題です。以前このブログにラグビーのことを書いたことがありますが、私は学生時代に大学ラグビーのファンになり、以来大学ラグビーシーズンを楽しみにしています。最近帝京大学が強すぎて、母校の早稲田大学がまったく太刀打ちできないので残念に思っていました。同じ学生なのだからこれだけ差がついてしまうのは、指導体制にも問題があるのではないかと腹立たしくも思っていたわけですが、その謎が少し解けました。

話はワールドカップでの奇跡、日本が南アフリカに勝利したことから始まりましたが、過去、何度も世界の壁にぶつかってきた日本代表ですが、壁がコンクリートのように分厚すぎて、跳ね返されてしまう。世界との壁はあまりにも強固で打ち破ることは不可能に思えた。ところが、今回のワールドカップでエディー・ジョーンズという一人の手にかかったら、その強固な壁はそれほどでもなかったことがわかってしまった。それはどういうことだったのかという話でした。

日本では社会人ラグビーより大学ラグビーのほうが人気があり、私も大学ラグビーを愛していました。早明戦、早慶戦ともなれば私より年長のOBたちもスタジアムに足を運び、満席になるほどです。ところがトップリーグの試合はガラガラ。失礼ながらスタンドにはその会社の社員家族や関係者ばかりが来ているのかなと思っていました。ワールドカップでの活躍により、これからのトップリーグは盛り上がっていくと思いますが、明らかに大学ラグビーが日本のラグビー界を仕切ってきたようです。母校のラグビーを悪く言いたくないですが、この番組を見て納得したことは、早稲田のラグビーは展開ラグビーと言われ「早い玉回しとスピードで相手守備陣を切り裂く」戦い方をしてきた。私が学生の頃も大きくて重い明治に対して小さく軽い早稲田が展開ラグビーで対抗し、戦う姿に熱くなったものです。そのような戦い方で成功している経験があり、そのラグビーを進めてきた大学ラグビー界の重鎮たちが日本ラグビー界の中心を担い、そのような流れの中で、世界に比べると小さく軽い日本は、ぶつかり合うことをうまくかわしながら、ボールを早く展開することで世界と戦おうとしてきたというのです。

しかし実際はぶつかり合うところで負けていたら、展開しても前進できないので、勝てる訳がありません。エディー・ジョーンズは世界のトップのコーチ陣を日本に連れてきて、徹底的にフィジカルを鍛えた。そうしたら日本が南アフリカをスクラムで押すという奇跡のようなことが実際に起こり、そして勝利してしまった。世界との差はまだまだあるとは思っていますが、分厚くて何ともならないと思っていた世界との壁は、正確に分析し対応していけば(そのための過酷な練習に耐えた選手の努力は別として)それほど分厚くなかったという話です。これは、世界トップレベルの半導体技術を有し、高性能、高価格の半導体で世界をリードした日本と同じ構図だと話していました。成功体験を持つ人たちが組織内で偉い立場になり、世界はパソコンの時代に入り、それほど高性能でなくても安い半導体が求められていたのに、成功体験が邪魔をして世界の動きに対応できずないまま後進に追い抜かれ、そのまま置き去りにされてしまいました。

また大学ラグビーの話にもどりますが、帝京大学は世界レベルのラグビーを追求し、科学的なトレーニングでフィジカルを鍛え上げています。早稲田の選手と体格を比べても雲泥の差です。どうみても勝てる気がしません。伝統校が過去の成功体験にとらわれず、捨てるものは捨て、新しい挑戦をすることは抵抗も多く大変なのでしょう。でも我々ファンから遠慮なく言わせていただくと、抵抗する重鎮たちには去って欲しい。若く新しい風を取り入れ(私はOBにこだわることもないと思っていますが、さすがに難しいのかな?)、またいつか帝京大学と互角に渡り合えるようになってもらいたいものです。

今日の話をまとめると、弊社のような大きな成功体験も秀でた実績もない会社までが「これまでどおり」をやっていたら話にならないなと考えた、というのがテーマでした。

 

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