皆さま、おはようございます。保育園、幼稚園写真のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。
昨日から、萩生田文部科学相の「身の丈発言」が世間を賑わせていますが、我が家にはすでに受験生がおらず、お恥ずかしながら「大学入試の英語民間試験導入」についてはよく知りませんでした。新聞やネットニュースを見て、ようやく内容がわかってきたのですが、2020年度から現在の「大学入試センター試験」に代わり「大学入学共通テスト」が始まるのですね。そして英語では共通テストに加えて、民間団体が実施する検定試験が活用されることが決まっていて、この運用をめぐって、高校の教育現場などから不安の声が上がっているようです。
まず「民間団体が実施する検定試験」とは何のことかと思い、調べてみました。それは、「ケンブリッジ英語検定」「英検」「GTEC」「IELTS」「TEAP」「TEAP CBT」「TOEFL iBT」の7つでした。正直言うと「英検」「TOEFL」くらいしか知らなかったのですが、あと一つ知っていた「TOEIC」は参加を取り下げたのだそうです。
今の高校2年生が受けることになる「大学入学共通テスト」では、先に上げた民間試験を使って、英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測ります。国のシステムで各人の成績を集約し、出願先の大学に提供することになるようです。練習のために何度受けてもいいのですが、もちろんその分費用がかかります。大学に提供されるのは高3で受けた2回までの試験の成績なので、住む場所や家庭の経済状況によって不公平が生じてしまうという問題があることがわかりました。
そして萩生田文部科学相は「(不公平というなら)『あいつ予備校通っててずるい』というのと同じ」などと反論して、高3で受けた2回までの成績が大学に提供されることを踏まえ、生徒の境遇により本番までの受験回数に差が出るのを認めた上で、「身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負してがんばってもらえば」と述べた。これが話題の「身の丈発言」ということでした。
「入試の公平性」と「予備校に通えるかどうか」は別問題ですね。やはり例によって「上から目線」「金持ち目線」が根底にあるのでしょう。そもそも、民間試験を各大学がどう活用するかはまだ決まっていないそうです。
改革の目的はわからないでもないですが、英語が苦手だった私からすると納得がいかない部分もありますし、矛盾が解決されないまま押しつけられる高校2年生はたまったものではありません。英語の「読む・聞く・話す・書く」の4技能を重視するのはよしとして、入試制度にしなくても他に方法があるのでは?。高校現場が混乱するのも当然です。