社長ブログ

会社設立記念日にあたって|会社設立当時を振り返る その2

皆さま、おはようございます。インターネット写真販売のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。

会社のスタートは自宅の4畳半の部屋でした。会社専用の電話とインターネットをつなぎ、パソコン1台、モノクロコピー機1台が備品です。

写真をインターネットを利用して閲覧・購入してもらうということは決めていたので、そのためのシステム開発は知人に紹介されたプログラマーに依頼していました。写真販売システムの完成までにまだ時間がかかるのですが、システムが完成したところで使ってくださるお客さまがいなければ始まらないので、やるべきことはただ一つ「営業」です。

立てた目標は、川崎7区(川崎区、幸区、中原区、高津区、宮前区、多摩区、麻生区)と隣接の横浜4区(鶴見区、港北区、都筑区、青葉区)にある幼稚園、保育園をすべてリストアップし、全園を訪問しようということでした。営業にはそれなりの自信があった私は、5周すれば少しはお客さまを獲得できるだろうと考えました。(このあたりも脳天気ですね)「だから何はともあれ5周すること、次にやることは5周してから考える」と決めました。これは大事な決意だったと思います。

幼稚園、保育園のリストが完成したら、1園ごとにGoogleマップでプリントアウトしました。地図の中に目印になる小学校とか大きな交差点が入るようにプリントして、4畳半の部屋にカルタのように並べ、回るコースを組んでいきました。それをA4のクリアファイルに順番に入れて、各区ごとに2~3冊のファイルが完成しました。この作業は丸一日以上かかったように記憶しています。

ご案内の資料はモノクロプリンターで印刷するしかないので、カラーのコピー用紙に印刷しました。そして名刺を大量に用意し、準備万端。新車で購入した原付スクーターでの幼稚園、保育園訪問のスタートです。暑い時期から始め、真冬もスクーターで走り回っていたので、半年以上この活動を続けたのだと思います。

この営業活動を通じて先生方から聞かせて頂いた話が、その後のビジネスの展開に大きな影響を与えてくれたのは間違いありません。私の子どもが保育園に通っていたときに保護者会の「写真係」を担当し、真夜中に夫婦で「写真のカルタ取り」をしていましたが、10年以上経っても同じようなことをされている保育園も多く、「今もそうなんですね。大変ですよね。」などと先生と話が盛り上がったりしました。先生方が撮影した写真の販売をお手伝いする仕組みを作ったのは、この営業活動で聞かせて頂いた話がきっかけでした。

収入はほとんどない状態でしたが、知り合いの社長さん方、美容院のオーナーさん、市民活動をされている方々、いろいろな方が少しでも仕事をさせてあげようと気を遣ってくださいました。結婚式の撮影、着物の着付けショー、七五三や成人式の撮影、賃貸物件の撮影、地域イベントの記録係などなど、様々な撮影を依頼して頂きました。少しでも会社に入金できることが励みになったので、独立当初に力を貸してくださった方々には本当に感謝しています。

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