皆さま、おはようございます。インターネット写真販売のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。
会社の近くにセブンイレブンとファミリーマートがあります。スタッフの多くはどちらかのコンビニで昼食を購入していますが、私はセブンイレブンを利用することが圧倒的に多いです。オーナーさんをはじめ、店員の方々も皆さん明るく、買い物しながらちょっとした会話をするのも楽しみの一つになっています。
ここ最近、いろいろな問題で世間を騒がせている本部のセブンイレブン・ジャパンですが、昨日の新聞に本部社員の「無断発注事件」が掲載されていました。記事には「事件」とは書いてありませんが、とても悪質な問題なので、私は「事件」と書きます。
本部社員がノルマを達成するために、担当店舗に無断で商品を発注するという事件です。勝手に発注され、その商品が売れ残ればお店の損害になります。
以前ラジオで、コンビニに詳しい方がお店の商品発注と売れ残り商品廃棄の問題を話していました。次のような内容だったと思います。
「販売価格100円のおにぎりの原価が70円だとします。お店はそのおにぎりを10個仕入れたので原価は700円です。ところが8個しか売れず、2個廃棄しなければならなくなりました。100円のおにぎりが8個売れたので、収入は800円、原価が700円なので、利益が100円。この利益をお店が40%、本部が60%で分け合うので、お店の取り分が40円、本部の取り分が60円となります。」これが普通のロイヤリティー契約ですが、コンビニの場合は、売れ残ったおにぎり2個分の仕入れ額を原価に入れてはいけないというルールがあります。
「収入は800円、原価が560円(700円-140円)で、利益が240円。この利益をお店が40%、本部が60%で分け合うのでお店の取り分が96円、本部の取り分が144円となりますが、実際は売れなかった2個分の原価140円をお店が負担しているので、お店は赤字になるのです。」
つまり、仕入れすぎて売れ残り、廃棄が出ても本部は儲かる仕組みになっているわけですね。だからノルマ達成のために本部社員が「無断発注」をしても、本部は損をしないどころか、廃棄が出れば儲かるのです。一般人には理解しがたいルールだと思いますが、コンビニオーナーの方々はこんなに苦しめられているのです。増え続ける廃棄食品も問題ですし、本当にひどい話だと思いました。