社長ブログ

平和の詩『本当の幸せ』

皆さま、おはようございます。保育園、幼稚園写真のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。

昨日の東京新聞1面に、糸満市立兼城小6年・山内玲奈さんが、戦没者追悼式で朗読した2019年平和の詩「本当の幸せ」が掲載されていました。先日、川崎市のヘイトスピーチ問題に関連して、「表現の自由に関わる難しい問題だ」などと、わかったようなことを言って思考停止になるのはやめようと思っていると書きましたが、沖縄の問題も同じような気持ちでおります。

お恥ずかしながら、私自身は沖縄の基地問題で何かの行動をするどころか、沖縄に行ったこともないのですが、やはり「日米安保体制との絡みで難しい問題だ」と言っていてはいけないと思っています。安保体制が大事というなら、基地負担を沖縄だけに押しつけていることをもっと問題にして、嫌でも自分の県の負担を増やすことを考える必要があると思いますし、それが嫌なら安保体制自体を考え直さなければいけないということになるでしょう。

理屈はともかく、山内玲奈さんの『本当の幸せ』の詩が素晴らしいので、このブログに記して保管しておきたいと思います。

青くきれいな海
この海は
どんな景色を見たのだろうか
爆弾が何発も打ちこまれ
ほのおで包まれた町
そんな沖縄を見たのではないだろうか

緑あふれる大地
この大地は
どんな声を聞いたのだろうか
けたたましい爆音
泣き叫ぶ幼子
兵士の声や銃声が入り乱れた戦場
そんな沖縄を聞いたのだろうか

青く澄みわたる空
この空は
どんなことを思ったのだろうか
緑が消え町が消え希望の光を失った島
体が震え心も震えた
いくつもの尊い命が奪われたことを知り
そんな沖縄に涙したのだろうか

平成時代
私はこの世に生まれた
青くきれいな海
緑あふれる大地
青く澄みわたる空しか知らない私
海や大地や空が七十四年前
何を見て
何を聞き
何を思ったのか
知らない世代が増えている
体験したことはなくとも
戦争の悲さんさを
決して繰り返してはいけないことを
伝え継いでいくことは
今に生きる私たちの使命だ
二度と悲しい涙を流さないために
この島がこの国がこの世界が
幸せであるように

お金持ちになることや
有名になることが
幸せではない
家族と友達と笑い合える毎日こそが
本当の幸せだ
未来に夢を持つことこそが
最高の幸せだ

「命(ぬち)どぅ宝」
生きているから笑い合える
生きているから未来がある

令和時代
明日への希望を願う新しい時代が始まった
この幸せをいつまでも

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