社長ブログ

恐ろしい「密告の勧め」

皆さま、おはようございます。インターネット写真販売のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。

今日は昨日の神奈川新聞の社説を読んでビックリ仰天したので、そのことを書きます。

自民党のホームページに「学校教育における政治的中立性についての実態調査」というのがあるというので、私も確認してみました。そしたら本当にありました。ビックリです。教育現場での政治的中立性を逸脱する教諭の事例がなかったかどうか把握する調査へ協力して欲しいということのようですが、「政治的中立性」とはいったいどういうことを指すのでしょうか。

単純な事例で恐縮ですが、「戦争推進」「戦争反対」という相対する立場で「政治的中立性」というのはありえないですよね。「賛成」か「反対」かですから「容認」が中立ということはありません。批判を受けて今は削除されているようですが、中立性逸脱の例として「子どもたちを戦場に送るな」との主張が挙げられていたそうです。批判を浴びて次は「安保関連法は廃止すべきだ」と書き換え、それも今は削除されているとか。

「自民党」といえば、選挙で投票する人の中でもっとも大勢の人が投票する(支持している)政党です。その政党が自分たちと違う意見は認めないみたいなことを平気でする。教師たちに「子どもたちに自分たちと違う意見を吹き込んだら承知しないぞ。ちゃんと見張っているぞ。」と言っていることになります。

「話し合う」という作業は骨が折れるものですよね。人の意見を聞いて、自分も考えて意見を言わなければなりません。先日、テレビで『12人の優しい日本人』(1991、中原俊監督・三谷幸喜脚本)いう映画を見ました。もう何度目かになりますが、とても面白い映画です。良くも悪くも日本人らしい12人が話し合うことの意味や大切さをコメディータッチで楽しく伝えてくれます。興味がある方にはぜひお勧めします。この映画は『十二人の怒れる男』(1957年、シドニー・ルメット監督・ヘンリー・フォンダ主演)のパロディですので、こちらの映画も合わせてご覧になるといいと思います。

「話し合う」のは面倒だから、皆さんの行く方向についていきますというのはやっぱりよくない。会社の場合、確かに話し合ってばかりいては進まないし、社長の決断に従ってもらうことも必要な場合はありますが、皆が考えなくなったら会社は後退するでしょう。世の中にはいろいろな考え方の人がいていいわけですし、話し合っているうちに自分の考えが変化したりすることもあるでしょう。そういうのがいいです。1強とか言われますが、最近の自民党はかつての自民党より「器が小さくなった」気がしているのは、私だけではないと思います。

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