皆さま、おはようございます。保育園、幼稚園写真のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。
今日は久しぶりにNHK『プロフェッショナル』の感想を書きます。『プロフェッショナル』は月曜日の夜に放送しているのですが、最近朝早く目が覚めるので、夜も早く眠たくなります。そんな訳で22時25分から始まるテレビを見るエネルギーがなく、昨夜録画を見たのでした。
今回のプロフェッショナルは保育士の野島千恵子さん。「ふぉとすてっぷ」は多くの保育園で仕事をさせていただいており、保育士の方々の仕事ぶりは身近に感じていますし、私自身もわが子たちも皆、保育園育ち。そして母親も妻も元保育士、そして娘は保育士を目指して勉強中となれば、保育園とは切っても切れない縁を感じています(笑´∀`)。
番組のタイトルは「人生で大事なものは、ここにある」でしたが、番組を見ながら幼少期にどのような体験を積み重ねていくかということはとても大事なことだなと。保育士の待遇の低さが問題になっている昨今、「人間を育てる大事な仕事」ですから、保育士の方々の待遇が上がり、仕事の質が向上することは、制度をつくり早急に取り組んでいかなければならない課題だと思います。
番組の内容は、NHKのホームページはいずれ更新されて見えなくなってしまうかもしれないので、コピペですが、このブログに残しておくことにします。
子どもの中で、子どもは育つ
30年以上前から、障害のある子どもや年齢の違う子どもを一緒に育てる「インクルーシブ保育」を実践してきた野島。子どもたちが自分で考え、支え合っていくその手法は、研究者から大きな注目を集めている。ヒントになったのは、自らの経験だ。野島は子どもの頃、年齢も体格も違う子どもたちとよく遊び、ケンカしていた。人とぶつかり合うことで、相手の気持ちや感情に気づかされ、人を思いやる心を育んできたと言う。
そこで徹底しているのが、年齢も能力もバラバラの子どもたちで小さなグループを作り、グループで1つの課題に取り組ませることだ。「グループの名前を好きなように決める」「給食を好きな場所で食べる」など、子どもたちの興味を引く課題を次々と投げかけ、どうグループでまとめていくか考えさせる。野島はあれこれ指示はしない。言葉がつたないところをフォローしながら、意見をぶつけ合わせ、相手を尊重する力を身につけさせる。このプロセスの中で、子どもたちは互いに刺激を受けながら、成長し合っていくと言う。
「子どもはね、ほかの子どもを教材として学んでいってると思うんですよ。人は人に影響されて、自分の価値観も、大切なことも、みんないろんな価値観があると思いながら、自分で作っていくもんやというふうに思っているので」
- 年下の子たちのために力を出す5歳児。 子どもが自発的に行動できる環境づくりが、心の発達にとって大切だと考えている。
- グループで協力する遊びを日々企画し、相手を尊重する力を身につけさせる。
育つ瞬間を、逃さない
野島が日々の保育で神経をとがらせているのが、子どもたちの間で起きるトラブルだ。年齢も能力もバラバラの子どもたちが共に行動すると、トラブルが起きるが、野島はその瞬間こそが成長のチャンスと捉える。
野島は、ささいなトラブルでもすくいあげ、子どもたちに話し合わせる。大人の都合でどちらが悪いと判断することはしない。野島も一緒に子どもたちの輪に入り、トラブルの解決策を考える。
大切にしているのが、子どもの心を動かし、納得させるまであきらめないことだ。例えば「なぜ相手の嫌がることをしてしまったか」、トラブルを起こした子どもは、気持ちをそしゃくするのに時間がかかり、すぐに原因を口にしないことが少なくない。だが、野島は本音を吐き出すまで待ち続ける。そして取るべき行動を伝える。1度や2度ではなく、子どもの表情を注意深く見ながら、何度も言い続ける。子どもの心が動く瞬間を積み重ねていくことが、成長につながると信じる。
「ちゃんとこれって言うときに、本人がコトンと落ちるまで言い続けるんです。何回も何回もその瞬間を見逃さないで、何回もすることによって、やっぱり、「これ あかんねんな」いうのは知っていきやるから。納得できたよねって思った時に、人としても成長出来るんかなと思います」
- トラブルが起きると、子ども同士で解決策を考える。
- 子どもに伝わるまで何度も言い続ける。
プロフェッショナルのこだわり
野島は子どもだけではなく、保育士たちにも気を配っている。子ども同士のトラブルや、けがや体調などの安全面など、子どもと向き合うのは想像以上に根気がいる。保育は、人が人を育てる仕事。野島は、保育士の心の余裕こそが、子どもの成長に欠かせないと考えてきた。
25年前には業界に先んじて時短制度を導入。週休完全2日制にした。1人1人の負担を抑えることで、離職率は下がり、手厚い体制を実現できるようになった。人件費は4割増え、採算はギリギリだが、保育の質を保つためには必要なことだと言う。
「自分が大事されてないとね、子どもも大事にできないと思うんですよ。自分の気持ちとか、体のコントロールを良くしとかないと、子どもに対しても、やっぱり向き合えないちゃうかなあと思ってるんで」
- 野島の園では、子育て中のベテラン保育士が数多く働いている。
- 子育てに悩む親の不安を取り除くことも大事な仕事だ。