社長ブログ

保育園義務教育化?|東京新聞の記事から

皆さま、おはようございます。インターネット写真販売のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。

心配していたように栃木県や茨城県では大雨による大きな被害が出てしまっています。大雨特別警報が出て、テレビでも身の安全を第一に考えるように訴えていましたが、残念ながら死傷者や行方不明者が出てしまいまいた。「避難しなくても大丈夫だった方」が多数いらっしゃるわけで、「大雨の真夜中にどうやって避難するのか」という問題もあったということでしょうか。

今朝の川崎は気持ちよく晴れています。何日ぶりになるのでしょうか。今日は、愛読している「東京新聞」に興味深い記事を見つけたので紹介します。昨日9月10日の朝刊です。はじめは「どういうこと?」と思ったのですが、読んでみると「なるほど・・・」と思うことも多く、ふぉとすてっぷのお客さまであるママさん、パパさんたちにも興味ある内容だと思いますがいかがでしょうか。

「保育園義務教育化を」 提唱者 古市憲寿さんに聞く

若手社会学者の古市憲寿さん(30)が、誰でも保育園に子どもを預けられる社会をつくろうと提唱した著書「保育園義務教育化」(小学館)を出版し、話題を呼んでいる。なぜ義務化なのか、古市さんに聞いた。

ー独身で子育て経験のない古市さんが、保育園に興味をもったきっかけは。

出産した妹や友人に話を聞くと、客観的に見て子育てをめぐる状況は異様だと感じました。当事者が言うと無用なけんかを招くことがあるので、あえて部外者が伝えなくてはいけないと感じました。

ー異様さとは。

ベビーカーで電車に乗れば白い目で見られ、なかなか外出もできない。子どもを産んだ途端に、お母さんは人間扱いされなくなってしまい、一気に弱者になるんです。都市部では子どもを保育園に入れるのは至難の業で、子育てには想像以上のお金がかかる。まるで罰ゲームのようです。

ー義務教育化で何を解決できるのでしょうか。

待機児童がなくなります。そして誰もが後ろめたさを感じることなく、子どもを預けられるようになる。三歳までは母親が育てるべきだという「三歳児神話」は、国が公式に否定しているにもかかわらず、いまだに根強い。乳児保育は大切ですが、お母さんだけがやらなければいけないわけではありません。

ー現状で、認可保育所入所には保護者の就労など条件があり、専業主婦世帯は利用できません。

義務化は決して、専業主婦のお母さんから子どもを取り上げるわけではないんです。週に一度、一時間でも社会と接点を持つことが大切で、柔軟に誰もが預けやすくなるといい。最初は母子通園でもいい。虐待の防止にも、育児不安の解消にもつながります。

ー保育園の良さとは。

社交性やコミュニケーション力といった、生きる力は六歳までに身に付くとされています。保育園では、集団の中で友達の作り方やコミュニケーションのスタイルを磨くのです。

ー読者の反応は。

お母さんから、はがきがたくさん届いて驚いています。日本は子どもを産んだ後のお母さんにあまりに無関心。気付いてくれてうれしいと、共感してくれる人が多いです。

ー批判はありますか。

財源はどうするんだという指摘はあります。でも、今の税金の配分がおかしい。消費税1%分にも満たないお金で、保育園義務教育化はできるんです。この本 は、売れることが目標ではなく、ここに書いた政策が実現されることがゴール。政治家に会うときには、この本を渡しています。母や子が暮らしやすい国になる ように。

ー子育てしにくい社会が、少子化の遠因になっているのですか。

年金問題や景気が悪いのも、現役世代が減っているからで、根っこにあるのは少子化。社会制度で苦しんでいるのだから、やるべきことをやれば問題は解決できます。子どもが生まれない国は、いつか滅びます。

ー政治に注文は。

政治家は少子化問題に無関心。票にならないからと、はっきり言う政治家もいます。子どもを担当する省をつくり、少子化担当大臣は、もっと力のある人がやるべきだ。

ふるいち・のりとし 1985年、東京都生まれ。東京大大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶応大SFC研究所上席所員。著書に「絶望の国の幸福な若者たち」(講談社)など。

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