皆さま、おはようございます。保育園、幼稚園写真のふぉとすてっぷ、代表の嶋です。
今朝、家を出る時にチラッと見た「東京新聞」の1面トップにショックな記事を見つけました。
奨学金返済「人生のリスク」10年で強制執行120倍
という見出しでした。記事の詳細は会社に来てからネットで確認しているのですが、「日本学生支援機構から奨学金を借りた人が返せなくなり、給料の差し押さえなど強制執行にまで進むケースが急増している」という内容です。学生時代約430万円の奨学金を借りたが、今の給料は手取り15万円程度。返済が滞ってしまいいよいよ数ヵ月後に給料を差し押さえる「強制執行」を予告する通知が届いたという30代男性の例がありましたが、手取り15万円で月々3万円の返済は厳しいものがあるでしょう。
この記事は親として、そして経営者として、人ごとではない深刻な内容です。我が家の3人の子どもも長男、長女はすでに奨学金のお世話になっており、次女もこの春大学に進学しますが奨学金を申請しています。入学金や学費は預金を切り崩したり、借金して支払っていますが、学費を納める際は子どもの奨学金もあてにしています。親としては「今は奨学金に助けてもらい、返済をする際には手伝おう」という気持ちでおりますが、そのためにもしっかり仕事をしていかなければなりません。
もう一つ「経営者として」考えたことですが、この問題の背景には非正規社員が増加している現実があります。「ふぉとすてっぷ」には現在正社員が7名、4月から新卒社員が2名加わるので9名になります。若い社員が奨学金の返済をしているかどうかは聞いていませんが、少なくとも家を借り、ある程度の生活をしていける給料を支給し続けていく力を会社が持っていなくてはいけません。また「ふぉとすてっぷ」にもパートとして週に数日働いてくれている若いスタッフがいます。会社が発展・成長していくことが大事ですが、万が一ピンチが訪れても社員を路頭に迷わせないようにしなくてはいけないのだと、重い責任を感じます。
会社は一直線で成長することはなく、常に紆余曲折、良いこともあり、残念なこともありというのが現状ですが、慌てることなく腹をすえて取り組んでいくしかありません。