コロナ感染第5波を乗り越えて
2021年も最終盤を迎えています。1月~6月までは昨年の停滞から一転、業績を大きく回復し、着実に成長していける手応えがありました。しかしオリンピック後のコロナ感染第5波の襲来により、8月~9月は多くの行事が中止、延期になってしまい、順調だった業績にも急ブレーキがかかりました。
緊急事態宣言が解除された10月以降は、感染防止対策をして行事が開催されたので、写真撮影が急に忙しくなりました。特にこの時期は運動会などの撮影案件が多く(10月は225件)、社員カメラマンはそれらの撮影について保育園や幼稚園と打ち合わせ、その内容を整理して撮影に行くカメラマンに伝え、自分自身も撮影に行きます。彼らにとっては間違いなく1年で一番忙しい月でした。
他の部署のスタッフは、カメラマンが撮影してきた大量の写真に加え、先生方が撮影した写真(10月は91件)のレタッチ処理と販売準備を進めます。それ以外にビデオ撮影の手配、卒園アルバムの問い合わせやサポート対応、そして日々の写真注文の受注、プリント、梱包、発送業務と、写真を購入されるお客さまからのお問い合わせ対応...。
スタッフの成長を実感
こうしたスタッフの働きを見て確信するのは、これらの業務がスムーズに正確に進んできたのは、在宅勤務者を含めたスタッフ全員が自分の役割に責任を持ち、連携・協力して業務を遂行してきたからだということです。「雨降って地固まる」と言いますが、昨年からのコロナ禍で大きな危機と直面しながらも、それを乗り越えてきた過程でスタッフみんなが成長し、チームの団結力、協調力が強まりました。
また今年入社したスタッフも、そのような職場環境の中で安心して仕事ができているように見えますし、着実にスキルアップしています。残念なのは、昨年と今年に入社した4名のスタッフは歓迎会もできず、昼休みも自分のデスクで黙って食事をしているので、ほとんど話したことがない人もいるだろうという状況が続いていることです。
ふぉとすてっぷは、園に信頼されているカメラマンがしっかり撮影し、写真のセレクトやレタッチ処理をきちんとして、お客さまに最大限喜んでいただける写真をお届けすることにこだわっていますので、特に今の時期は撮影日から1ヵ月以上お待ちいただくケースが多くなっています。それでも計画的に作業を進めて、11月上旬までに撮影した未販売の写真(約180件)は年内に販売できる見通しです。
「残業してもっとたくさん写真を処理して販売する」という考え方もありますが、最高に忙しかった10月も「残業なし」で乗り切りました。そもそも、集中して良い仕事ができるのは8時間が限界だと思いますし、数年前まで運動会時期には社内が殺気立っていたので、今のほうが間違いなく良い仕事ができています。
Jリーグを2連覇した川崎フロンターレの鬼木監督は、シーズン途中に複数の主力選手が海外に移籍したり、怪我人が続出してチームが停滞した時期にも、「焦らず選手を信じてやってきた」とコメントされていました。Jリーグを代表する名将のコメントを引き合いに出すのは大変おこがましいですが、私も8月、9月の急ブレーキで売上が減り不安になった時期も「焦らずスタッフを信頼して」やってきたつもりです。
お客さまにふぉとすてっぷのこだわりを公開する取り組み
これまでも「サービスと商品の品質で選ばれる会社になりたい」という気持ちはずっと抱いていました。しかし日々の業務で起こる問題への対応や、処理しなければならない目の前の仕事に追われてしまい、理想と現実のギャップがあったのも事実です。
それでもスタッフ力が高まってきた今こそ、「会社の美意識」のようなものを組織全体に浸透させていきたいと考えています。
そのためには「ふぉとすてっぷのこだわり」をお客さまにわかりやすく伝える必要があります。お客さまへのお約束ですから「言ってみただけ」では許されないので、これからリーダーたちと内容を詰めていきます。
この決意の第一歩として、卒園アルバム工房オフィシャルサイトに『卒園アルバム工房のこだわり』というページを公開しました。卒園アルバムは、写真撮影・販売と比較するとまだまだ事業規模が小さいですが、受注数を追って安売りするのではなく、写真事業と同じように着実に成長させていきたいのです。
スタッフ全員が、お客さまに「ふぉとすてっぷを選んで良かった」「卒園アルバム工房を選んで良かった」と喜んでいただくために常に努力し、その仕事に誇りとやりがいを持っている。そんな会社を本気で目指して2022年に向かって参ります。